八ヶ岳エリアで、自然を感じるユニークなスポットをいくつか巡ってきました。森の恵みを活かした木工房や最新のグランピング施設など、サステナビリティに配慮した観光スポットが点在し、自然好き・環境志向の旅行者にはたまらないエリアです。そして帰路では中央自動車道の渋滞を避ける裏技として、立ち寄り湯やサウナ施設も訪問。自然体験とリラックスを一度に味わえる旅となりました。今回は、八ヶ岳南麓で訪れたおすすめスポットをたっぷりご紹介します。自然木工房ONO – 森の恵みを暮らしのアートに公式HP最初に訪れたのは自然木工房ONO(おの)。ここは八ヶ岳エリアで間伐された木を活用し、ユニークな木工オブジェや雑貨を制作・販売している工房です。森で不要になった間伐材が、店主の手によってトナカイやリス、フクロウなど森の動物たちの可愛らしいオブジェに大変身!店内には干支の動物や犬の木彫りなど、多種多様な作品が所狭しと並び、木の温もりと香りに包まれています。素材の木肌や木目をそのまま活かした一点ものばかりで、「世界でたったひとつ」の宝物に出会える空間です。木工房ONOは清里高原の観光スポット萌木の村の一角にあります。萌木の村はレストラン、ホテル、地ビール醸造所、メリーゴーラウンド、美術館、クラフトショップなどが集まる複合観光エリア。その中でも自然木工房ONOはひときわ“森らしさ”を感じられるお店です。2006年の開業以来、森から生まれた木工品の世界を発信し続けており、店長さん(愛犬のまぐろ君という看板犬ならぬ看板猫(?)がいるそうです)とのおしゃべりも楽しいアットホームな雰囲気でした。作品は小さな動物オブジェから実用的なカッティングボード、お皿、バードコール(鳥の鳴き声が出せる笛)や巣箱まで多彩です。どれも丁寧な手仕事ゆえのお値段ですが、その分長く愛せる逸品ばかり。実際、木の良い香りに癒やされて「これも欲しい、あれも可愛い」とついつい長居してしまいました。また、木工体験キットも用意されており、簡単な組立てで自分だけの木工作品を作ることもできます。家族でチャレンジすれば旅の思い出にもなりそうですね。森の命を無駄にせず、新たな形で暮らしに取り入れる——サステナブルなものづくりの現場を肌で感じられるスポットとして、とても印象的でした。北杜市オオムラサキセンター – 国蝶と里山の生命を学ぶ公式HPお次は趣向を変えて、八ヶ岳の自然環境そのものを学べる施設「北杜市オオムラサキセンター」へ。ご存知の方も多いかもしれませんが、オオムラサキ(大紫)という蝶は日本の国蝶に選定されている特別な蝶です[2]。翅(はね)を広げると10cm以上にもなる大型のタテハチョウで、オスは紫色に輝く翅がとても美しいのが特徴。山梨県ではこのオオムラサキが多く生息し、市町村のシンボルにもなっているほどなんです。オオムラサキセンターは、そんな国蝶オオムラサキの生態を間近で観察・体感できる施設です。園内にはオオムラサキの飼育スペースや昆虫展示館、里山の自然を再現したフィールドがあり、大人から子供まで楽しみながら学べます。伺ったタイミングではちょうどオオムラサキの羽化の時期で、「オオムラサキの羽化始まりました!」という案内が出ていました。今年も元気に羽化しているようで嬉しい限りです。スタッフの方によれば、オオムラサキは昔に比べ数を減らしており、環境省のレッドリストでは準絶滅危惧にも指定されているとのこと(環境保全の大切さを実感しますね)。また、センター内では昆虫だけでなく里山の資源を活かす体験プログラムも充実していました。私たちが注目したのは、糸の端材(はざい)を利用した手づくりアクセサリーのワークショップです。これは製織工場などから出る捨てられるはずの残り糸を集め、ブレスレットやストラップなどに再生するという取り組み。色とりどりの糸を組み合わせて作るアクセサリーは素朴で温かみがあり、「捨てればゴミ、活かせば資源」を体現しているようでした。八ヶ岳周辺はかつて養蚕(シルク生産)も盛んだった土地柄ですから、シルクの端材なども活用できないか?と私たちも思わず考えてしまいました。実際、ワークショップを開催している(林さん)は「カイコ(蚕)由来のシルクをこうした形で活用できないか検討したい」と熱心に話していました。単なる観光で終わらず、新たなサステナアイデアもゲット!里山再生や生物多様性保全にも力を入れているオオムラサキセンターでは、この他にも森の工作体験やピザ焼き体験、昆虫標本づくりなどユニークなプログラムが満載。川や森で遊べる大自然のテーマパークのようでもあります。八ヶ岳の豊かな生態系を学びつつ楽しめるスポットとして、特にお子さん連れのファミリーや、生き物・環境に関心のある旅行者にはぜひ訪れてほしい場所です。Team Sherpa(チーム・シェルパ) – 旅人が集う森のカフェ&ゲストハウスGoogleMap八ヶ岳界隈にはユニークなカフェも点在していますが、中でも異彩を放っていたのが「Team Sherpa(チーム・シェルパ)」です。北杜市高根町の森の中にひっそり佇むこのカフェは、紀行作家でバックパッカーのシェルパ斉藤さん夫妻が営むお店。アウトドア界ではちょっと有名なシェルパ斉藤さんがオーナーということで、店内外には旅やキャンプを愛する人々がふらりと集う癒やしと交流の空間になっています。メインメニューは12種類の野菜が溶け込んだ特製カレー。スパイスの香り豊かで体にも優しい絶品カレー。さらに奥様お手製の昔ながらの固めプリンやチーズケーキなどスイーツも人気です。カフェ店内にはオリジナルグッズや雑貨も並び、旅好き心をくすぐるラインナップでした。看板犬・看板猫もいるとの噂で、ペット連れでもデッキ席OK。緑に囲まれたウッドデッキでは、鳥の声を聞きながらコーヒー一杯でゆったり…時間が経つのを忘れてしまいます。驚いたのは、カフェの隣になんと「旅人小屋」という名のゲストハウスが併設されていたこと。バックパッカーや自転車旅の人など、誰でも宿泊利用できる簡素な宿だそうですが、「旅人が泊まれるカフェ」ってなかなか聞かないですよね。さらに敷地内には焚き火ができる竪穴式住居やテントサイトにもなるドッグラン、薪で沸かす五右衛門風呂まであるとのこと!まさにアウトドア好きには楽園のような設備です。常連さん曰く「ここに来ると面白い人たちに必ず出会える」そうで、確かに取材中も初対面同士とは思えない盛り上がりを見せるグループがいました。自然好き・旅好きな“変人”が引き寄せられる強力なコミュニティが出来上がっている感じです。THE NATURE 八ヶ岳 – 移動式トレーラーハウスでグランピング体験続いて訪れたTHE NATURE(ザ・ネイチャー)八ヶ岳は、2024年8月にオープンしたばかりのトレーラー型キャビン宿泊施設です。場所は山梨県北杜市小淵沢町、東京から車で約2時間の八ヶ岳南麓・標高1000mに位置します。ここでは黒を基調としたスタイリッシュな箱型トレーラーハウス(キャビン)に泊まりながら、大きな窓から四季折々の自然をパノラマで満喫できるという新感覚のグランピング体験が味わえます。澄んだ空気の下、昼は八ヶ岳の稜線を望み夜は満天の星を仰ぐ――まさに都会の喧騒を離れ、五感で自然の癒しを感じられる非日常空間です。公式HP設備面も至れり尽くせりで、キャビン内に大型冷蔵庫・冷凍庫や最新の調理家電、食器類が一通り揃っています。キッチンでは簡単調理で楽しめるミールセットや淹れたてコーヒー用のキット、さらには地元産クラフトビールやナチュラルワインまで用意されており、好きなものを持ち込まなくても手ぶらで贅沢BBQ&自炊ができちゃいます。各キャビンにはウッドデッキに焚き火台兼BBQグリルも備え付けられており、炎を囲んでの食事は格別です。夕暮れ時には森の音をBGMに、自分たちだけのプライベートディナーを楽しめます。THE NATURE八ヶ岳は現在1泊2名で3万800円~(時期や人数で変動)という料金設定で、繁忙期はもう少し上がるようです。決して安くはありませんが、高級ホテルとは違った形で「動かせる別荘」を貸し切る感覚に近く、プライバシーと自然の両方を満喫できる価値があります。事実、「心地よい環境で暮らすように泊まれる」という点からトレーラー型キャビンの購入を検討する人も増えているとのことで、オーナーさん曰く将来的にはこのキャビン自体の販売やフランチャイズ展開も視野に入れているそうです。八ヶ岳周辺はリゾート開発が進む一方でホテル不足も指摘されていますが、こうしたユニットを活用すれば必要な場所に必要な時だけ宿泊施設を設置することも可能になります。地方の観光地で問題となる空きシーズンの過剰設備を避け、ピーク時に柔軟対応できる持続可能な宿泊モデルとしても興味深い取り組みですね。八ヶ岳の雄大な自然を背景に、新しい旅スタイルを模索するTHE NATURE。今回宿泊してみて感じたのは、「自然の中にいながら快適さも諦めない」という絶妙なバランスです。エアコンやシャワー完備で快適だけれど、窓の外には野鳥がさえずり、夜は静寂と星明りのみ。グランピングの醍醐味を存分に味わえるスポットとして、アウトドア初心者から上級者まで幅広くおすすめできます。サステナヴィレッジ八ヶ岳 – ログハウスサウナで“不便を楽しむ”宿泊体験公式HP次に向かったのは山梨県北杜市大泉町に今年できたばかりの新しい宿泊施設「サステナヴィレッジ八ヶ岳」。一言でいうと「森に佇む完全プライベートサウナ付きログハウスリゾート」です。名古屋のログハウスメーカー夢木香がプロデュースしており、「木と共に暮らす」をテーマに据えた全7棟の貸切コテージから成ります。各コテージには丸いフォルムの本格フィンランド式サウナ小屋が併設されていて、好きな時に何度でもプライベートサウナを堪能できるという贅沢さ。これはサウナ好きにはたまりません!ここのサウナ体験はまさに“セルフロウリュウ”スタイル。サウナ小屋の薪ストーブに自分で薪をくべて温度を上げていく過程を楽しめます。一気に高温にせず時間をかけてじっくり部屋と身体を温め、十分熱くなったところでヒノキオイルの香る水をストーンにかけて蒸気を発生させる——五感で森を感じる極上のひとときです。サウナで火照った後は、併設のバスタブに八ヶ岳の湧水を張って体を冷やすこともできます。外に出れば満天の星空と揺れる木々、焚き火の音…日常を忘れて自然と一体になれる時間が広がっています。サステナヴィレッジ八ヶ岳は徹底したサステナブル志向の工夫にも富んでいました。例えばコテージの中央には地下を利用した「グランドフリッジ」という電気を使わない不思議な冷蔵庫があります。地中熱で一年中安定した冷却効果を発揮するもので、ワインセラーとして使う予定だとか。また各棟には蓄電池と太陽光パネルも備え、可能な限り自家発電でまかなう試みをしています。とはいえ真夏にエアコンまで全て賄うのは難しく、一部は商用電力に頼らざるを得ないとのことでした(やはり涼しい高原とはいえ猛暑日はありますからね…)。しかしそれすら「便利すぎない不便さをあえて楽しんでもらう」というポリシーだとスタッフの方が教えてくれました。確かにテレビやスマホに没頭するのではなく、自然の中で焚火を囲んだり本を読んだりといった時間こそ、この施設が提供したい体験なのでしょう。ちなみに宿泊料金はそれなりのお値段で、繁忙期は1泊6万円前後になるとのこと。しかし都会から2時間でアクセスできる標高1000mの別天地で、満天の星や清冽な空気に癒やされるウェルネス体験が味わえると思えば納得です。八ヶ岳の自然を最大限に活かしつつサステナブルな工夫を凝らしたサウナ付きログハウス滞在、ぜひ多くの人に体験してほしい新しい旅の形です。渋滞回避のおまけ旅 – 帰りはサウナで「ととのう」八ヶ岳取材を終え、さあ帰路につこう…というタイミングで問題になるのが中央自動車道の渋滞です。特に週末夕方ともなると、小仏トンネル付近を先頭に大月ICあたりまで断続的な渋滞が名物ですよね。せっかく自然に癒やされたのに、渋滞のノロノロ運転でドッと疲れてしまっては台無しです。そこで今回私たちは「渋滞するくらいなら寄り道して休もう」と割り切り、山梨県内で評判のサウナ付き温浴施設に立ち寄ってから帰京することにしました。これが結果大正解!渋滞ピークの時間を湯〜っくり過ごしてやり過ごせた上に、体もさっぱりリフレッシュして帰れるという、一石二鳥の作戦でした。訪れた2つの施設を最後にご紹介します。ホテル☆スターらんど – 泊まれる銭湯で熱々サウナ&キンキン水風呂公式HPまず立ち寄ったのは都留市にある「ホテル&薬草風呂 スターらんど」。中央道都留ICにも近い立地で、その名の通り“泊まれる銭湯”をコンセプトにした宿泊施設です。地元で自家栽培・調合した20種類以上の薬草を使ったお風呂が名物で、日帰り入浴もOK。しかも平日大人600円(休日700円)という破格の入浴料で、周辺の温泉施設と比べても非常にリーズナブルです。お風呂エリアには広い大浴場に加え、男女各1室ずつドライサウナが完備。男性サウナはL字型2段で10人ほど入れるこぢんまりサイズですが、室温は約95℃と本格派。こぢんまりしているぶん熱気の対流が良く、湿度もほどよくあるので体感温度は表示以上にアツい!5分も入れば滝のような汗が噴き出しました。テレビを眺めつつマットの上でしっかり蒸されたら、いざ水風呂へダイブ。ここの水風呂がまた最高でした。地下200mから汲み上げた富士山系の伏流水を使用しているとのことで、水質がとても柔らかいんです。温度は体感で夏場22℃前後、冬場は15~16℃くらいまで下がるようですが、どちらにせよキュッと肌が引き締まる心地よい冷たさ!柔らかな水当たりのおかげか、じっくり長めに浸かってクールダウンできました。ちなみに薬草風呂で温まってからサウナ→水風呂というセットを楽しむ“サ活”上級者も多いようです。外気浴は露天風呂こそ無いものの、屋外に出られる外気浴スペースがしっかり確保されています。ビニールハウスのような囲いの中にリクライニングできるフルフラットベンチが2台と椅子が3脚配置され、外気に当たりながら“ととのう”には十分。私が訪れた18時台は宿泊客の方々が夕食中だったようで、お風呂場はかなり空いていました。スタッフさんによると18~20時頃は狙い目の穴場タイムとのこと。逆に日帰り客が多い夕方16~17時や、夕食後の21時頃は混み合うそうなので、タイミングを見計らうと良さそうです。施設全体は昭和レトロな雰囲気でどこか懐かしく、最新スパ施設のような豪華さはありませんが、その分ゆったり落ち着けるアットホームさがあります。休憩所や食事処「うまいもん屋」も併設され、お風呂上がりに名物のほうとうや定食でお腹を満たすこともできます。休憩所では地元常連さんらしき方々が甲州弁で談笑しており、旅の途中で地元コミュニティに紛れ込んだようなほっこり感も味わえました。もちろん客室に泊まっていくことも可能なので、疲れたらそのまま一泊して翌朝ゆっくり出発…なんて柔軟な旅程にできるのも「泊まれる銭湯」ならではですね。【疲れを癒やし、渋滞も回避できる】スターらんど、ドライバーの強い味方です!山梨泊まれる温泉 より道の湯 – 高規格「ととのい」スポットでゆったり漫画三昧公式HP最後にご紹介する「より道の湯」は、同じく都留市にある日帰り温泉&宿泊施設です。名前のとおり「旅のより道に気軽に立ち寄れる温泉」をコンセプトにしており、実際中央道都留ICから数分という好アクセス。地元だけでなく遠方からの観光客にも人気急上昇中のスポットです。私たちはスターらんどでさっぱりした後、もうひと風呂浴びがてらこちらにも寄ってみました。より道の湯は一言でいえば「山梨版・ラクーア」のような充実ぶりでした。館内に入るとホテルのフロントのような受付があり、綺麗で広々。温泉だけでなく岩盤浴エリアや休憩スペース、食事処やカフェ、さらにはホテル客室まで備えた複合型温浴リゾートになっています。館内着やタオルも貸してもらえるので手ぶらOK。入館料は大人平日1300円(土日1500円)と少々お高めですが、その値段に見合う設備とサービスが整っている印象です。お風呂は源泉かけ流しの天然温泉!低張性アルカリ性低温泉で、いわゆる「美肌の湯」として知られる泉質だそうです。内湯・露天に複数の浴槽があり、シルク風呂や寝湯などバラエティ豊富。中でも面白かったのが、露天エリアの一角にある「よりみちの湯樽」と名付けられた信楽焼の大きな陶器風呂。一人用サイズの壺湯で、源泉を贅沢に独り占めできます。ぬるめの源泉にゆっくり浸かっていると旅の疲れがじんわり癒えていきました…。そしてサウナ好きとして特筆したいのがオートロウリュウ付きの大型サウナです!男性サウナでは30分ごとに自動でロウリュ(熱波イベント)が発生し、ガツンと温度と湿度が上がります。私がちょうど入ったタイミングでも「ゴォー…」という音と共に天井からアロマ水が滴下され、一気に熱気ムンムンに。体感温度は100℃を超えたんじゃないかと思うほどで、思わず「熱っ…!」と声が出るほどでした(サウナ上級者の方々はニヤリと微笑み耐えていましたが…さすがです)。一方で女性エリアには塩サウナもあり、こちらはミストと塩で肌ツルツルになると好評のようです。男女で異なる種類のサウナが楽しめるのも面白いですね。サウナでしっかり蒸されたら、外気浴エリアへ。より道の湯の外気浴は感動ものですよ!広々テラスに リクライニングベッドがずらり8台、椅子も多数設置されており、大勢が同時に寝転がって“整う”ことができます。しかも自由に使えるアイスディスペンサーまで完備され、氷をひと掴み頭に乗せたり口に含んだりしながらクールダウン可能。ここまで至れり尽くせりの外気浴設備は都内のスパ施設顔負けです。「これは長居してしまうわけだ…」と妙に納得しつつ、私も星空を眺めながらしばし昇天してしまいました。岩盤浴エリアも素晴らしく、火照った体を休めるクールダウンルームや外気浴テラス付きで全部で3種類の岩盤浴室があります(岩盤浴利用者は追加料金で館内着と専用エリア利用が可能)。さらに特筆すべきは漫画コーナーと仮眠スペースの充実ぶりです!岩盤浴エリアには1万冊以上のコミックが読み放題のライブラリーがあり、リクライニングシートで寝転びながら漫画を読む人が続出。仕事用の電源付きデスクや無料Wi-Fiもあるので[4]、テレワークしつつ合間に風呂…なんて使い方もできてしまいそうです(実際ノートPC広げている方も見かけました)。そんな至れり尽くせりのより道の湯ですが、唯一の難点は人気ゆえの混雑でしょうか。特に日曜日の夕方~夜にかけては「帰りにひと風呂浴びていこう」というファミリー層がどっと押し寄せます。私たちが訪れたのも日曜の19時頃でしたが、館内はかなり賑やかでロッカーもほぼ満杯でした。幸い20時を過ぎるとだいぶ空いてきましたが、ゆっくり静かに過ごしたい場合は20時以降の遅め来館がおすすめです。逆に家族でワイワイ過ごすなら昼間~夕方の活気ある時間帯が楽しいかもしれません。いずれにせよ「より道」と称しつつ丸一日過ごせてしまう充実スポットなので、時間に余裕をもって行くことを強く推奨します!以上、八ヶ岳のネイチャースポットと渋滞回避サウナ旅のレポートでした。雄大な自然を満喫しつつ、サステナビリティにも触れられる旅は心にも体にも優しく、リフレッシュ効果抜群でした。おまけのサウナ寄り道作戦も、運転の疲労軽減と渋滞ストレス回避に非常に有効だと実感。【観光×サステナ×リラクゼーション】を欲張りに楽しんだ今回のコース、同じように自然好きの方やドライブ旅行される方にはぜひ参考にしていただきたいです。八ヶ岳エリアはまだまだ紹介しきれない魅力がたくさんありますので、写真が揃い次第、追って詳細レポートや続編もお届けできればと思います。それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!