2024年1月にJ-クレジット事務局より2023年度までの最新のJ-クレジットに関するデータ集が公表されました。今回は公表されたデータを基にJ-クレジットに関して前編と後編の2回に分けて考察していきます。前編ではプロジェクト認証量やクレジット発行数量、申請費用など創出面でのデータを、後半では価格や創出動機など活用面でのデータを用いて考察していきます。J-クレジットの入札状況J-クレジットの入札状況の推移について見てみましょう。応札倍率・平均落札価格の全体を通して再エネの需要が高いことが分かります。これは各種環境イニシアティブへの報告に利用できる点が影響していると考えられます。また、直近の第14回(2023年5月)では応札倍率が例年より低い傾向にあります。2023年5月時点では東証の取引所開設予定などが広まっており、各企業はその取引所に備えて入札が落ち着いた結果となった一因と考えられます。クレジットの使用用途J-クレジットの各企業の使用用途に関して見てみましょう。使用用途の大部分を占めているのは温対法への報告です。現状のJ-クレジットの使い道としては最も効果のある部分だと言えます。また、オフセット利用として使用されるケースはそこまで多くはない現状です。次に注目したいのは自己活動、製品・サービス、会議・イベント等です。J-クレジットを各種法律やオフセット以外に使用する活動が増えてきているということです。例えば自社サービスのオプションとしてクレジットが付いてくるや、サービス利用によって排出されるCO2をクレジットでオフセットし、サービス自体がCO2フリーですといった売り出し方が増加しています。また、クレジットを活用していることがPR効果にもなりますので一定のマーケティング施策としての有用性もあります。もちろん金融資産的な側面から保有したいといった需要も一定数存在します。後編総括前編では認証量の推移など後編では価格や使用用途に関して考察しました。J-クレジットの使用用途は温対法やオフセットだけではなく自社サービスのPRなど競合優位性の獲得などにも使用できます。また、今年度よりGXリーグによる排出権取引が始まる為、今年の需要動向などは例年と比較して大きく変化することが予測されます。今後、増々需要と使用用途の拡大が見込まれるJ-クレジットに期待したい所です。ご案内カーボンクレジットの創出及び活用(代理償却、売買取引、広告宣伝など)について本サイトの運営をしている日本GXグループではカーボンクレジットに関わる様々な支援を行っております。J-クレジットはもちろんのこと海外のボランタリークレジットの創出から活用方法(売買やPR活用)など様々な支援を通してクレジット創出が単なる環境価値の創出に留まらず、きちんとしたマネタイズされた新規事業になるようお客様のビジネスを共に作り上げております。ご興味等ございましたら是非、下記のHPよりお問い合わせください。・日本GXグループ株式会社HPhttps://jp-gx.com/カーボンクレジットの取引所について日本GXグループでは日本初のカーボンクレジットの取引所を運営しております.J-クレジットの購入や売却などでお困りの方は是非、下記よりアカウント登録と口座開設頂き売買取引に活用ください。また、アカウント登録するだけで現在値を見ることができますの現在値の確認などにご活用ください。・日本カーボンクレジット取引所(JCX)https://jpccx.com/参考資料・J-クレジット制度について (データ集)https://japancredit.go.jp/data/pdf/credit_002.pdf