はじめにこんにちは!サステナ編集部です。「今日も暑いね…」。そんな挨拶が当たり前になった日本の夏。毎年のように「観測史上初」という言葉を耳にし、うだるような暑さにぐったりしている人も多いのではないでしょうか。そして2025年7月30日、ついに兵庫県丹波市で日本の観測史上最高となる41.2℃が記録されました。これは、これまでの最高記録だった埼玉県熊谷市(2018年)と静岡県浜松市(2020年)の41.1℃を更新する、まさに「災害級の暑さ」です。この記事では、ますます厳しくなる日本の夏と、その背景にある地球温暖化、そして未来のために私たちができる「脱炭素」について、一緒に考えていきたいと思います。地球は今、どうなってるの? - 地球温暖化の現状そもそも「地球温暖化」って何でしょう?簡単に言うと、地球が温室効果ガスという「熱を閉じ込める毛布」に厚く覆われて、熱が宇宙に逃げにくくなっている状態です。この主な原因は、私たち人間が石油や石炭などの化石燃料を燃やすことで大量に出してきた二酸化炭素(CO2)です。世界の平均気温は、産業革命以前と比べてすでに約1.1℃上昇しており、このままではさらに深刻な影響が出ると言われています。温暖化の影響は、夏の猛暑だけではありません。ある場所では記録的な大雨が降り、またある場所では深刻な干ばつが起きるなど、世界中で異常気象が頻発しています。私たちの暮らしを脅かす、待ったなしの状況なのです。更新され続ける最高気温 - 日本の夏はどこまで暑くなる?日本の夏の厳しさは、皆さんも肌で感じていることでしょう。今回記録された41.2℃という数字は、単なる記録更新ではありません。これは、日本の気温が新たなステージに入ったことを示す危険信号と言えます。ほんの数十年前まで、40℃を超えること自体が非常に珍しいことでした。しかし近年では、夏のニュースで40℃超えの速報を見ない日はないほどです。これは、地球温暖化によって日本全体の平均気温が底上げされていることが大きな原因です。平均気温が上がることで、極端な高温がより発生しやすくなっているのです。このまま温暖化が進めば、41.2℃という記録もいつか過去のものになり、42℃、43℃といった未知の暑さが現実のものとなるかもしれません。未来のためにできること - 「脱炭素」へのチャレンジこの危険な暑さの連鎖を断ち切るために、世界が目指しているのが「脱炭素社会」の実現です。脱炭素とは、温暖化の原因である二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量を、実質的にゼロにすることを目指す取り組みです。「なんだか難しそう…」「国や大きな会社がやることでしょ?」と感じるかもしれません。しかし、私たち一人ひとりの暮らしの中にも、脱炭素につながるヒントがたくさん隠されています。今日からできる具体的なアクション省エネは基本のキ!使っていない部屋の電気やテレビはこまめに消す。エアコンの設定温度を1℃見直すだけでも大きな効果があります。冷房は28℃を目安に、扇風機などを併用して涼しく過ごす工夫を。家の電球をLEDに変えるのもおすすめです。移動手段をチェンジ!近所への買い物は、車ではなく自転車や徒歩で。通勤やお出かけには、電車やバスなどの公共交通機関を積極的に利用しましょう。「食」から地球を考える地元でとれた旬の食材を選ぶ「地産地消」。輸送にかかるエネルギーを減らせます。食べ残しをしない「食品ロス削減」も、ゴミを燃やす際のCO2排出を減らすことにつながります。賢い買い物を長く使える質の良いものを選ぶ。エコバッグを持ち歩き、過剰な包装は断る。環境に配慮した商品に付けられる「エコラベル」などを参考に商品を選んでみましょう。一つひとつは小さなことかもしれませんが、みんなで取り組めば、社会を動かす大きな力になります。まとめ観測史上最高の41.2℃という気温は、地球が私たちに発している警告です。このまま何もしなければ、未来の夏はさらに過酷なものになるでしょう。しかし、悲観してばかりはいられません。私たち一人ひとりの意識と行動が、この状況を変えるための最も重要な鍵となります。「ちりも積もれば山となる」のことわざのように、日々の暮らしの中の小さな選択を積み重ねていくことが、灼熱化を食い止め、持続可能な未来へとつながる道です。さあ、あなたも今日からできる「脱炭素チャレンジ」を始めてみませんか?