みなさんこんにちは、サステナ編集部です!ESG、GX、炭素会計初学者(初心者)の私が普段の業務の傍らで、10-15時間程度の勉強時間で炭素会計アドバイザー2級試験を合格できたので、勉強法と感想をお伝えしたいと思います!規約上、具体的な問題内容や、問題集の公開はできませんが、実際の記録として、何をどれくらい勉強したのか、どんな感じの試験なのかについてこれから受験する皆さんの参考になればと思います!※前回の記事では受験記を掲載しましたが、この度晴れて合格することができたので前回の内容を再掲するとともに、一部追記をおこなっています。2級試験結果の概要、3級との比較と傾向2級の第1回試験結果・受験者数: 429 人 ・平均点 : 91.0 点 ・合格者数: 357 人 ・合格率 : 83.2%3級の第1回試験結果・受験者数: 2,021 人・平均点:89.71 点・合格者数: 1,920 人・合格率: 95.0%3級合格者でなければ2級は受験できないので、受験者数はそれほど多くはありません。平均点はわずかに上がっているものの、合格率は下がっていますので、級が上がって難易度も多少上がっていると言えるかもしれません。参考として、3級の直近回の結果(第5回)をみてみると、以下のような結果でした。・受験者数:2,086 人 ・平均点 : 77.5 点 ・合格者数:1,624 人 ・合格率 : 77.9%平均点、合格率ともに減少しています。初回は意欲的な受験者が多いことや、問題が教材に忠実である、といった要因から平均点が高い傾向がありそうです。受験を考えている場合は問題自体の難易度・傾向が変わる前に、なるべく早めの受験をオススメします!【併せて確認】炭素会計アドバイザー3級 合格体験記!初心者が15時間で合格できた勉強方法!!https://sa-today.jp/articles/carbon-accounting炭素会計アドバイザー2級 受検記!初心者が15時間の勉強で挑んだ合格のための勉強方法と感想!!https://sa-today.jp/articles/carbon-accounting-2nd炭素会計アドバイザー2級とは?(炭素会計アドバイザー協会)https://www.caai.or.jp/index.html炭素会計アドバイザー資格は、国際ルールに則ったCO2排出量の算定や情報開示への対応ができる人材の育成を目指し創設された国内初の民間資格です。炭素会計をはじめとした気候変動関連業務に取り組むうえで、必要となる知識について、体系的に学ぶことができ、難易度に応じて、3級から1級までの3資格区分となっています。資格区分資格取得の要件・レベル3級- 脱炭素を巡る国内外の情勢について理解している。- カーボンアカウンティングのサイクルについて理解している。- 国際ルールを重視したScope1,2,3算定の考え方を理解している。2級- 脱炭素の経営上の重要性(リスク・機会)を理解している。- 国際ルールに沿ったScope1,2,3排出量算定方法を理解している。- SBTの概要等について理解している。- GHG排出量の削減手法を理解している。1級- 脱炭素経営について、包括的なアドバイスが出来る。- SBTの認定要件を理解している。- GHG排出量計測方法や削減手法の例示が出来る。- 排出コストの低減と移行措置コストの考え方を理解している。Proffesional- 気候移行計画の概要について理解している。- 環境価値(グリーン、ブルーカーボン等)の利用・創出を理解している。- FLAG、TNFD、SDGs等の新たな概念について理解している。- CDP質問書を活用した情報開示について理解している。- PAS2060などカーボンニュートラル認証について理解している。https://www.caai.or.jp/licence/index.html現時点(2024/07/16)では、1級以降のグレードの検定は公開・実施されていません。今回初めて2級検定が開始しました。また、他の炭素会計関連の資格も以下にまとめているので興味がある方はご確認ください!炭素会計関連資格まとめ~2024年完全版~https://sa-today.jp/articles/fU2z2804受験までの流れ炭素会計アドバイザー協会 My Pageにて、ユーザー登録を行う(無料)[講習申込]を行う(会員:5,800円、一般9,900円)※会員とは、法人用の協会会員のことです。詳しくはこちらhttps://www.caai.or.jp/nyukai/index.html[講習受講]を行う。1-2時間の講習動画を視聴します。※大事な勉強インプットですので集中して聞くことをお勧めします!模擬テストに合格する[CBT申込]を行い、受検日と受検場所を決める(13,200円)受検日当日、試験を受ける※合格発表は試験期間終了後、約一か月後に全受検者一斉に行われます!例えば、第1回(試験実施期間:2024/4/30~2024/06/25)に受検した人は2024/7/16 10:00:00にマイページ上で行われました。試験要項出題数:50問 合格ボーダー:35問 [だいたい!]問題傾向 [ざっくり!]1-10問:3級の試験内容振り返り 11-42問:組織の算定範囲を踏まえたScope1-3の算定方法について、SBT、CDP、TCFD 43-50問:実際の排出量算定問題(表をベースに計算)勉強方法3級の試験同様、本試験は、炭素会計アドバイザー協会が発行しているテキストをベースに出題されますので、前述した受験の流れ上にある[講習受講]にてダウンロードできる.pdfの学習テキストをしっかり学ぶことが重要となります!テキストに記載がない内容は出なかった印象です。また、講習動画も何度も繰り返し視聴できるので、現時点での究極の勉強法は、”動画を視聴しながらテキストを周回する”シンプルですがこれにつきます!!特に覚えておいた方が良いこと覚えておいた方が良いことを記載する前に、今回新たに始まった2級の試験に関する感想をいいますと、難易度としては、3級の学習とテストに合格した経験がある方にとっては、同じか少し難しいくらいの難易度と思いました。問題形式として、4択から誤っているものを1つ選択する形式が多いのですが、相変わらず紛らわしいものがたくさん出てきます!3級の場合は、テキスト内の赤字で記載されている内容や、太字で記載されている単語とそれがあらわす意味を理解していれば回答できる問題がほとんどでしたが、2級の場合は何でもない黒字のテキスト部分からも問題にされていることがちょこちょこあったかと思います。時間配分としては、最後の計算問題が時間かかるものの、余裕がありました!とはいえ、全部覚えるのは大変なので、私の方で最低限これだけは!という単元を以下に記載しますので参考にしてください!【最低限おさえておきたいこと】3級内容の簡単な振り返りScope1,2,3の概要Scope2マーケット基準・ロケーション基準の算定方法オフセットクレジットと再エネ証書の扱いSBTの申請手順SBTの認定数、コミット数のトレンドNETs(Negative Emission Technologies)の主要カテゴリー(DACCS,BECCSなど)と説明PPAについてCDP高得点のコツ(PPAを証書に優先して実施するなど)TCFDの主要4カテゴリーと記載すべき内容最後にいかがだったでしょうか!今回2級の試験は初回ということで不安の中試験に挑む人の参考になればとおもい書きました。今後本試験を受験する人がこれを読んで少しでも勉強方針を固めるきっかけになってくれたら幸いです!私を含め、弊社の受験者は全員2級の合格を確認したので、来る1級の試験に向けて引き続き精進していきます!それでは!関連記事炭素会計アドバイザー3級 合格体験記!初心者が15時間で合格できた勉強方法!!https://sa-today.jp/articles/carbon-accounting炭素会計アドバイザー2級 受検記!初心者が15時間の勉強で挑んだ合格のための勉強方法と感想!!https://sa-today.jp/articles/carbon-accounting-2ndGHG排出量(スコープ3)における輸送と温対法と省エネ法の関係https://sa-today.jp/articles/XD4oNaS3炭素会計関連資格まとめ~2024年完全版~https://sa-today.jp/articles/fU2z2804