はじめにこんにちは!サステナ編集部です!待ちに待ったキャプテン・アメリカ最新作、『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』がいよいよ登場しました。公開日は2025年2月14日で、米国と日本で同時公開となる予定です。実は当初2024年に公開予定だったが、ハリウッドの脚本家・俳優組合ストライキの影響で延期され、この日に落ち着いた経緯があります。本日は、映画の概要と、サステナ編集部らしく環境問題との関係性について解説していこうと思います!映画『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』の概要本作はマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)における34作目の映画であり、初代キャプテン・アメリカ役クリス・エヴァンスからバトンを受け、新たにアンソニー・マッキーが主演を務めます。つまり、これまでスティーブ・ロジャースを演じていたエヴァンスに代わり、サム・ウィルソン役のマッキーが“キャプテン・アメリカ”として大役に挑みます。監督はジュリアス・オナー(『クローバーフィールド・パラドックス』などで知られる人物)。共演にはレジェンド俳優のハリソン・フォードも名を連ねています。彼は故ウィリアム・ハートの後任としてサディアス・“サンダーボルト”・ロス役を演じ、劇中ではアメリカ合衆国大統領という重要ポジションで登場します。その他にもティム・ブレイク・ネルソン演じるサミュエル・スターンズ(通称リーダー)やリヴ・タイラー演じるベティ・ロスなど、過去作のキャラクターが再登場することも報じられており、キャスト面でも熱い顔ぶれが揃っています。ストーリーライン(ネタバレなし)物語の主人公は、新キャプテン・アメリカとなったサム・ウィルソン。彼はかつての相棒スティーブから“正義の象徴”である盾を受け継ぎ、正式にキャプテン・アメリカの名を引き継いだ存在。ストーリーは、サムがアメリカ大統領となったロスと面会する場面から動き出す。ロス大統領がホワイトハウスで主催する国際会議に出席したサムだったが、その会議でテロ事件が発生してしまいます。各国の思惑がぶつかり合い、その事件をきっかけに国際的な対立が深刻化していく。世界大戦の危機すら現実味を帯びる中、どうやらこの混乱は裏で暗躍する“ある人物”によって仕組まれた陰謀らしいことが判明します。サムは新たなキャプテン・アメリカとして、その巨大な陰謀の黒幕に立ち向かうことになります。(※以上は公式発表されているあらすじをまとめたもの。具体的なネタバレは避けているのでご安心を!)アベンジャーズの歴史とMCUでの流れまず、本作に至るまでのアベンジャーズの歩みを簡単におさらいしよう。アベンジャーズは2012年、『アベンジャーズ』のニューヨーク決戦でロキ率いる宇宙人軍団を撃退したのをきっかけに正式に結成されました。以降、アイアンマンやキャプテン・アメリカ(スティーブ)、ソー、ブラックウィドウ、ハルク、ホークアイらヒーローたちがチームとして数々の脅威に立ち向かってきました。しかし一方で、仲間同士の対立も経験している(『シビル・ウォー』では意見の食い違いからヒーローが真っ二つに割れた)。最大の試練は2018年、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で襲来した宇宙の悪玉サノスとの戦いでした。サノスは全宇宙の生命の半分を消し去る“指パッチン”を強行し、アベンジャーズも敗北を喫してしまいます。ファルコンことサム・ウィルソンもこのとき灰となって消えた一人だったが、5年後を舞台にした『エンドゲーム』でアベンジャーズが奇跡を起こし、彼ら消滅者は無事に復活を果たします。蘇ったサムは他のヒーローたちと共にサノス軍へ最後の大逆襲を仕掛け、壮絶な最終決戦を戦い抜きました。この戦いの後、初代キャプテン・アメリカのスティーブ・ロジャースは長き戦いに区切りをつけて引退します。老いたスティーブは自分の盾をサムに託し、次代のキャプテン・アメリカに指名した。サムは突然の後継指名に戸惑いつつも、「ベストを尽くす」とその盾を受け取る決意を見せました。その後、サムは一時は盾を手放したものの(※彼の葛藤はドラマシリーズ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』で描かれている)、様々な経験を経て再びキャプテン・アメリカとして立ち上がることを決意します。こうして誕生した新たな“キャップ”が挑む初の映画が本作『ブレイブ・ニュー・ワールド』というわけです。時系列的には『エンドゲーム』及びドラマシリーズの後の物語となり、アベンジャーズ不在の世界でサムがどんな活躍を見せるのかが見どころになります。なお劇中では、ロス大統領がサムにアベンジャーズの再結成を打診する場面もあるとかないとか。トニー・スターク(アイアンマン)やスティーブといったレジェンドが去った今、サムを中心に新生アベンジャーズが結成される可能性も示唆されており、今後のMCU展開としても熱いポイントです。環境問題との関係性ヒーロー映画とはいえ、『ブレイブ・ニュー・ワールド』は現実社会を反映したテーマも内包しています。とりわけクローズアップされるのが「環境問題」、より具体的に言えば資源を巡る争いだ。劇中では、とある貴重な資源を巡って各国が神経を尖らせ、国際情勢が一触即発の緊張状態に陥ります。資源の奪い合いが戦争の火種になるという展開はフィクションとは思えないリアルさで、実際に歴史上でも資源問題は多くの戦争の引き金になってきました。第二次世界大戦下の太平洋戦争も石油資源を巡る争いだったし、現代でも紛争の裏に資源ありというケースは少なくありません。本作はエンタメ超大作でありながら、そんな現実世界の問題を投影した骨太なメッセージ性を持っています。さらに物語の背景には、かつて宇宙規模の人口減少事件「ブリップ」(サノスの大量消滅)の影響で混乱した世界があります。人口が急増減した環境の中で生じた難民問題や国家間の摩擦といった課題は、ある意味で現実の気候変動や資源枯渇にも通じるテーマです。思えばサノスは「全生命の半分を消す」という極端すぎる手段で宇宙の資源問題に対処しようとしたが、もちろんそんな暴挙は許されません。人類は人類なりにもっと建設的な道を探るべきで、本作はその模索と葛藤を描いているともいえますね。実際、劇中では各国首脳のやりとりや政治的駆け引きが描かれ、例えば日本の尾崎首相がアメリカ大統領に「貴国は暴力での交渉が得意技だろ?」と皮肉をぶつける場面もあります。ヒーロー映画でありながら国際政治や自国批判めいた要素も織り交ぜている点は、本作の大きな特徴です。それと対照的に、新キャプテン・アメリカであるサム・ウィルソンは暴力ではなく対話と希望を重んじる人物として描かれます。彼はドラマシリーズの中で「俺には超人血清も金髪も青い目もない。俺が持つ力は“俺たちはより良い世界を造れる”と信じていることだけだ」と語っていました。環境問題にせよ平和構築にせよ、最後に物を言うのはそうした信念と協調の力だというメッセージが、本作から伝わってくるように思います。まとめ『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』は、新生キャプテン・アメリカであるサム・ウィルソンの本格デビュー戦であり、同時にMCUの新たな章の幕開けとなる重要作です。派手なアクションやヒーローの活躍は言うまでもなく健在で、初心者でも手に汗握るエンターテイメントとして十分楽しめるでしょう。一方で過去の作品を追いかけてきたファンなら、ニヤリとできるキャラクターの再登場やMCUの歴史を踏まえた展開にグッとくること間違いなし。物語には現代社会への風刺やメッセージも巧みに織り込まれており、ただのヒーロー映画に留まらない深みも味わえます!サム・ウィルソンという新しいキャップがどんな信念を示し、世界にどんな未来をもたらすのか!その勇姿を劇場で目撃できる日を、心待ちにしましょう!