こんにちは!サステナ編集部です!本日は、3月4日の「サジーの日」にちなんで、栄養もサステナブルも盛りだくさんの「サジー」についてお話ししたいと思います。サジーは、まだまだ日本では馴染みの薄いフルーツかもしれませんが、その栄養価の高さや地球環境との深い関わりを知れば知るほど、私たちの未来に大切な存在であることに気づかされます。この記事では、サジーの魅力から気候変動やサステナブルな取り組みまで、幅広くご紹介していきます。ぜひ最後までお付き合いください!サジーってそもそも何?まずは、サジーとは何かということについてご説明します。サジー(英名:Sea Buckthorn)は、グミ科ヒッポファエ属の落葉低木で、ヨーロッパやアジアの寒冷地域を中心に自生している植物です。日本では、特に北海道など寒さが厳しいエリアで栽培されていることが多いです。オレンジ色の小さな実をたくさんつけるのが特徴で、その見た目のかわいらしさから「サンシャインベリー」と呼ばれることもあります。そんなサジーですが、実はめちゃくちゃタフな植物。マイナス40度にもなるような極寒の地でもしっかりと実をつけることができます。この驚きの生命力こそ、サジーが「栄養の宝庫」と呼ばれる由縁の一つです。サジーの魅力と栄養パワーサジーが「スーパーフード」として注目される最大の理由は、その圧倒的な栄養バランスにあると言われています。実は、ビタミンC、ビタミンE、βカロテン、アミノ酸など、なんと200種類以上もの栄養素が含まれているとの報告もあり、特にビタミンCに関しては果実100gあたりに200〜1500mg含まれているとのデータもあります。これは一般的なミカンやオレンジと比較しても数倍以上の含有量です。サジーを使用したジュースやサプリメントが健康志向の方々の間でじわじわと人気を集めているのも納得ですね。さらに、近年注目されているオメガ系脂肪酸(オメガ3脂肪酸など)がバランスよく含まれている点も魅力的です。特にオメガ7は他の植物性食品ではあまり多くはないため、サジーは貴重な供給源と言われたりします。味に関しては、酸味が強めで、少し独特な風味もあるため、最初は「ん...?酸っぱい…」と驚かれる方もいるかもしれません。でも、一度ハマるとクセになるという声も多く、ヨーグルトやスムージーに混ぜたり、はちみつや甘みを加えて楽しんだりするレシピも数多く提案されています。最近では、サジー入りのお菓子やアイスクリームなども見かけるようになってきて、世間の認知度が少しずつ上がっているのを実感しますね。サジーとサステナブルの関係さて、ここからは少し視点を変えて、サジーとサステナブルの関係についてお話したいと思います。サジーの栽培エリアである寒冷地は、気候変動の影響を受けやすい地域でもあります。例えば、世界の平均気温はすでに産業革命前と比べて1℃以上上昇していますが、寒冷地や極地においては、その変化がさらに顕著に現れることが観測されています。気温の上昇は生態系を乱し、動植物の生育に影響を与えるのはもちろん、土壌の品質にも大きな影響を与えます。そんな中、サジーは荒地でも自生できるほどの強靭さを持っているため、土壌流出や砂漠化が進んでしまった地域の再生にも一役買える存在として注目されています。実際に、中国やモンゴルなどの砂漠化が進む地域では、サジーを大規模に植えて土壌保全や緑化プロジェクトを進めている例もあります。サジーの根は地中深くまで伸びていて、土壌をしっかりと保持する役割を担うため、砂地を安定させることができます。さらに、サジーはその枝葉や果実を余すことなく利用できる点でも、サステナブルな作物といえます。果実はもちろん食用やジュース、サプリメントに使えますし、枝葉や種は化粧品の原料や飼料、燃料など、多方面で活用されています。使える部分が多ければ多いほど、廃棄物を減らせますし、環境への負荷を抑えた循環型のビジネスモデルをつくることができます。このように、サジーは気候変動の影響を受けやすい一方で、それを克服するだけの強さを持ち、さらに環境保護や地域活性化にも役立つポテンシャルを秘めた植物というわけです。まさに、サステナブルな未来の一端を担いうる「小さな果実」と言えるのではないでしょうか。サジーと気候変動がつなぐ私たちの未来ここまで読んでくださった皆さんは、「サジーが気候変動の影響を受けながらも、逆に環境問題の解決に貢献できる可能性を持つ」と感じていただけたのではないでしょうか。実は近年、国際連合食糧農業機関(FAO)が掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」の文脈でも、土壌保全や森林保護、貧困削減といった観点からサジーが注目されています。というのも、サジーは比較的育てやすい上に、果実や種子など多用途に利用できるため、地域コミュニティの経済活動を支える作物にもなり得るからです。例えば、モンゴルのある地域では、サジー加工品の製造を中心とした女性の起業支援プログラムが進められ、家計の収入増や教育費の確保など、多面的な社会的恩恵が生まれているとのこと。このように、気候変動への適応策としてだけでなく、地域の雇用や経済を活性化させる手段としてもサジーが大きな可能性を持っているんです。また、日本でも北海道でのサジー栽培が注目を集めています。寒冷地に強いサジーの栽培は、新たな農業の選択肢になるのではないかと期待されています。地球温暖化が進むと、当然これまで寒冷地向けだった作物の生育環境も大きく変わってきますよね。それでも、サジーのように順応性が高い植物は、持続可能な農業を支える重要な役割を果たすことができそうです。そして、私たち消費者が日常的にサジーを取り入れることで、そこに連なる地域や環境を支援することもできます。例えば、サジーのジュースやお菓子などを購入することで、栽培農家さんの収入源を安定化させる一助になるかもしれません。さらに、サジーに限らず、環境に配慮して栽培された作物や、フェアトレードの食品を選ぶことも、気候変動や社会課題の解決につながるアクションの一つです。「でも、地球温暖化って規模が大きすぎて、自分一人が何かしても変わらないんじゃない?」と感じる方も多いでしょう。しかし、サジーのような小さな果実でも、世界各地で少しずつ力を合わせれば、土壌保全や環境改善、地域経済の発展につながるため、一人ひとりがアクションを起こすことが大切です。サジーを楽しみながらサステナブルにとはいえ、「サジーのジュースを毎日飲まなきゃ!」「サジー製品だけを買わなきゃ!」と肩ひじを張る必要はありません。まずは気軽に、サジーのジュースを朝食やおやつタイムに取り入れてみる。あるいは、ちょっと面白そうなサジーのスイーツを見かけたら試してみる。そんな軽やかな一歩から、サステナブルな選択肢が少しずつ広がっていくのではないでしょうか。サジーをきっかけに、「あ、これって地球の未来につながることなんだ」と気づけたら素敵ですよね。たとえば、スーパーでサジー商品を手に取るとき、その背景にある生産者のストーリーや環境保護の取り組みを少し想像してみると、買い物がちょっとわくわくしたものになりそうです。まとめ本日の記事では、サジーの魅力と栄養パワー、そして気候変動との深い関係についてご紹介してきました。「サジーって名前は聞いたことあるけど、詳しくは知らなかった」という方にも、少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。サジーは、厳しい環境でも育ち、多くの栄養を届けてくれます。そして土壌保全や地域経済の活性化など、地球や人々を支える大きな可能性を秘めた作物でもあります。私たちが日常生活にサジーを取り入れることは、小さなアクションかもしれません。しかし、その積み重ねがサステナブルな社会や気候変動への対策につながる一歩になります。ぜひ皆さんもサジージュースを飲んでみたり、サジー入りのお菓子を味わってみたりして、この「スーパーフード」の世界に足を踏み入れてみてください。きっと新しい発見がみつかるはずです。それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!